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【在庫切れ】小説:虹
¥300
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『…真上に白い光の塊のような太陽があった。じりじりとした熱気の中で、線は続いている。かげろうのように、行手がゆれてる。あたしはひとり、歩いてる。』(本文より)
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【在庫切れ】小説:くちなしの部屋
¥300
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『…ようちゃんの体から発される深い甘い匂い。それは花の匂いに似ていると気づく。汗や、煙草や、自己愛や、激しくもやさしくも使われる筋肉のエネルギーがみんな溶けて養分になり、そこから萌えた花。その花を、芯から花びらまで潰してじっくりと煮詰めたみたいな、ようちゃんだけの匂いだ。』(本文より)
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小説:春の空気にちぎれども
¥300
『…だけど。 あたしは本当の意味で、不誠実に生きようとしたことがあるだろうか。たとえ選んだやり方が間違ってたとしたって、後からがたがくるようなものだったとして、まぎれもなく自分で考え抜いた結果だ。 今よりちょっとでも良くなりたい。 そう願うこの世のひとりだって、生きることに誠実じゃない人間がいるだろうか?』(本文より)